リアル「もののけ姫」の世界観が私達に教えるものとは

リアル「もののけ姫」の世界観が私達に教えるものとは

皆さん「もののけ姫」というアニメ映画を見たことがありますか?

スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品で、監督は有名な宮崎駿さんです。

平成9年7月12日公開された映画で、構想に16年、制作に3年をかけた大作です。

興行収入193億円を記録して、当時の日本映画の興行記録を塗り替えました。

映画のキャッチコピーは「生きろ」です。

 

大変大ヒットしたアニメ映画で、おそらく沢山の方が、映画の内容はご存知だと思います。

人が自然を壊して鉄を作り、それに怒った獣たちとの戦いの中で、共に生きる道を模索する、人間と獣の姫達との物語です。

実は、こんなに美しいお話ではありませんが、私の田舎に限らず日本全国で、同じようなことが起っています。

最近ニュースなどでも、人が熊やイノシシに襲われて、怪我をしたり亡くなったりする事件を、よく耳にするようになりました。

一昔前にはあまり聞かなかった話です。

例にもれず、私の田舎でも最近サルやイノシシ、鹿、タヌキ、ハクビシンなど、動物が頻繁に里で目撃されるようになり、畑の農作物や山の果実などの被害も、かなり深刻になってきています。

私の田舎は、かつて林業と銅を採掘する鉱山などで、賑わっていました。

村が誕生した当時は人口6000人以上でしたが、60年以上経過した今では、約1000人ほどまで減りました。

林業は外材輸入の競争に敗れ衰退し、現在手入れのされていない杉・ヒノキの山林が数多く残っています。

鉱業も同じく衰退の一途を辿り、鉱山閉山の後、一気に人口流出が始まり現在に至っています。

手入れのされない杉藪では、杉の木は細く伸び、枝打ちもされず鬱蒼とした山地には、雑草もあまり生えず、保水力のない山肌が形成されてしまいます。

最近では雨が降ると、一気に川が増水し、晴れ間が続くと渇水になるという悪循環にもなっています。

そうして、山林を人が手を入れずに放置していくに連れ、どんどん動物たちの生育地域を狭めていたのです。

人は畑を荒らす動物を、悪の根源のように言いますが、動物達からしてみれば、勝手に山を荒らしまわった人間の方が、よっぽど悪の根源だと思っているかもしれません。

そうと言わんばかりに、サルやイノシシが畑を荒らしまわります。

彼らも生きるために必死なのです。

四国には幸い熊がほぼ確認されていないので、私達の田舎でも熊による被害はないのですが、本州では熊が沢山いるようなので、本当に怖い話だと思います。

しかしながら、単に動物たちを責めても、この問題は解決しないような気がします。

取りあえず猟友会の人たちにお願いをして、銃や罠で捕獲したりしていますが、それは「もののけ姫」で人間と動物が争っていることと、同じ状況だと思うのです。

結局「もののけ姫」でも、争いで人と動物が共存することは出来ませんでした。

実際には予算もかかるし、現実的ではないかもしれませんが、人が壊した山々を手直しすることが、本当の問題解決になるのではないでしょうか?

私は人が自然に手を入れたことへの罰だと思うのです。

もののけ姫では、最後にシシ神と呼ばれる神が、タタラと呼ばれる人が作った村も、山々にある自然の木々等も、全部吹き飛ばして一度壊してしまいました。

そこから、芽が出てまた新しく自然を形成していくのです。

それと同じく、一度ちゃんとリセットできるように、そして自然の力で再生させることが、本当は大切な事なのかもしれないと思います。

「もののけ姫」の映画にも、そんなメッセージがあったと思います。

世界規模では人口増加が、環境破壊に大きく影響していると言われています。

人が増えるだけ問題・課題も増えるのかも知れません。

私達が地球規模で出来ることは、中々ないかも知れませんが、これら身近に起きている動物被害を、人間だけの側面で見るのではなく、もう一つ次元の高い場所から見てみる作業も必要な気がします。

人も動物も、この宇宙に必要とされ、何かしらの目的を持って、生まれてきていると思うのです。

そう考えれば、動物たちも何かしらのメッセージを、私達に送っていると思えてなりません。