オススメ書籍 心理学・哲学

心の休ませ方・40のヒント 著者 加藤諦三

投稿日:

著者紹介

加藤泰三(かとう たいぞう)

1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学準研究員を務める。現在、早稲田大学教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所準研究員、日本精神衛生学会理事、産業カウンセリング学会理事。

著書に「自信」(知的生きかた文庫)「成功の心理学」(ダイヤモンド社)「自信と劣等感の心理学」(大和書房)「たくましい人」「運命のうけいれ方」「不安のしずめ方」「やさしい人」「本当の自分はどこにいる」(以上PHP研究所)など多数。

生きるのに疲れたということを時々聞く。

肉体的に疲れたのであれば、休めば回復する。寝れば回復する。

しかし、生きることに疲れた時には、

寝ても疲れは取れないし、だいたい寝ようとしても

寝つかれないことが多い。

悲しい事件が続いて、心理的に疲れたという意味だけではない。

親しい人を失って疲れたという意味だけでもないだろう。

もう生きるのが嫌になったという意味で、

「生きることに疲れた」という人が多いだろう。

生きることに疲れたという人は、

小さいころから毎日毎日のストレスの中で、

全てが嫌になったのだろう。

例えば、人と話をするのでさえシンドイ。エネルギーを消耗する。

会話を楽しむ人がいるが、生きることに疲れた人は

逆に会話をするもの辛い。

何気ない会話も辛い仕事になる。

 

この本は「心の休ませ方」(2003年、PHP研究所刊)というタイトルで出版された本を再編集したものです。

 

この本を手にしたのは、今から6年程前でした。

丁度私がうつ病で3ケ月入院し、

退院後に、自宅で2年程引きこもっていた時だと

記憶しています。

 

人の脳とは大変便利に出来ています。

余りにも苦しい時期の記憶は

何故か、スッポリ蓋をして

開けないようにしてくれるのです。

実は、私自身うつ病で引きこもっていた

当時の記憶があまりないのです。

 

しかし、この本を手にしたという事は、

当時はかなり、心が弱っていたのだと思います。

何かにすがるような思いだったのかも知れません。

病気の真っ只中で、手にした記憶がなく

本を整理して最近見つけまして、読み返しました。

ですので、結構発刊は古い本になります。

 

この本は大きく3部構成で書かれています。

第一章は「なぜ生きることにつかれるのか」

第二章は「休みことも生きること」

第三章は「生きるエネルギーをゆっくりためこもう」

 

著者は言います。

この本で書かれている「生きることに疲れた人」というのは、

日々激しい労働をして疲れた人でも

失業して経済的に困っている人でも

失恋して落ち込んでいる人でもないのです。

 

ここで書かれている

生きることに疲れた人とは、

長年にかけて、真面目に頑張って生きてきて、

何故かもう何もする気にならなくなった人のことです。

どうどうにも頑張れない人のことなのです。

 

長い年月をかけて、頑張れなくなり疲れた人は

やはりゆっくり時間をかけて、

生きる力を蓄えなければなりません。

 

この著書で書かれている内容で

私が一番ショックを受けたと言いますか、

正直その通りだと、身をつまされる思いになったのが、

真面目な人が幸せになれない理由です。

 

真面目な人は勘違いしているという事でした。

真面目でさえあれば、幸せになれると思っていること。

デパートの前で開店前から並んでいれば、

タダで商品をもらえると思っているようなもの。

自分が開店前から並んでいるのに、

後から来た人が、商品を買っていくのを見て

不公平だと言ってるような物だという記述です。

 

うつ病の人は、後から来た人が

お金を払っていることに気が付かない。

うつ病の人は、自分がお金を払っていないから

商品がもらえないことに気が付いていない。

デパートの商品は「幸せ」である。

 

今大切なのは、「自分を出すこと」

うつ病になるような人は、

人から好かれようと、長い事自分の感じ方

自分の考え方を表現してこなかった。

生きることに疲れた人には自分の意見がない。

 

正にグサリと突かれた気持ちになりました。

当時の私は正しくこの通りでした。

 

人は自分を出した方が愛されるし、

傷つかなければ、触れ合うことが出来ない。

素直でなければ幸せにはなれないのです。

 

その時いい人と言われることを選択してきて

その結果生きる喜びを失ったのです。

 

耳の痛い内容ですが、心には不思議と染み入りました。

今もうつ病で苦しんでいる方もいると思います。

自分をどうか責めないでください。

人は、いろんな人生の形があります。

 

わたしも多くのものを失いましたが

失ったからこそ、手に入れたものもあります。

分かったことは、手放さなければ

手に入らないという事です。

幸せになりたければ、

手放すものがなければなりません。

手放すものは、あなたを一番苦しめているものです。

 

それは人によって違います。

私の場合は、仕事、家族、仲間でした。

でも、失った代わりに

手に入れたものが、

本当の仕事、本当の家族、本当の仲間です。

本当に不思議です。

 

-オススメ書籍, 心理学・哲学

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

『チーズはどこへ消えた?』Patrick Spencer Johnson

  『チーズはどこへ消えた?』という著書とは?   『チーズはどこへ消えた?』という本をご存知ですか? 著者はスペンサー・ジョンソン氏という人です。 この本の内容は簡単に言うとビジ …

社員は読まない方がいい本【世界一シビアな「社長力」養成講座】

目次1 社員は読まないほうがいい本?2 「儲かる社長の不都合な真実」3 情け容赦ない社長の話 社員は読まないほうがいい本? ダン・ケネディの 「世界一シビアな社長力養成講座」 ↓ http://dir …

魂の時代の学び「トランスパーソナル心理学・フランクル心理学」より

目次1 トランスパーソナル心理学2 フランクル心理学3 罰への欲求 トランスパーソナル心理学 トランスパーソナル心理学をご存知でしょうか? 私自身、心理学自体を深く学んだことがありません。 ユングとか …

潜在意識を変えればすべてうまくいく(アレクサンダー・ロイド博士)

「潜在意識を変えればすべてうまくいく」を読んで、 私の感じたままを記録して配信致します。   【著者】アレクサンダー・ロイド博士 心理学博士、自然療法学博士。世界で最大規模のクライアントを持 …

アドラー心理学実践入門~「生・老・病・死」との向き合い方~

Tumisu / Pixabay 著者紹介 岸見一郎(きしみ いちろう) 1956年京都生まれ、京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学に並行してアドラー心理学の研究をし …

カテゴリー

最近のコメント