自己啓発

師の教えを「盗む」とは?

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「盗む」「パクる」とは、正に盗むと言う意味です。人の物を盗むと犯罪です。当たり前ですね。

例えばAさんが持っていない物で、懐中時計があったとします。実は友達のBさんが、Aさんの欲しい懐中時計を持っていたとします。AさんはBさんの持っている時計が欲しくてたまりません。

どうしたら手に入るか?色々調べたら、かなり貴重な上に結構高価なものらしく、なかなか手に入らない物だとわかります。実はBさんはコツコツ苦労して貯金をし、知人に頼んでやっと手に入れた時計でした。

Aさんは、正当な方法では、なかなか手に入らないとわかると、手っ取り早く手に入れる方法として、パクる、盗むと言う行為に及んでしまうのです。

Aさんはお金もかけず苦労もなく、あっけなく懐中時計を手に入れました。
さて、Aさんはその時計を一生大切に出来るでしょうか?もうおわかりですよね。
人の物を盗んで自分の物にしても、大事になど出来はしないのです。

自分の欲しい物は楽に手に入っても、大切には出来ないのです。


苦労を称賛するのではありません。今の時代は昔と違って、苦労して汗水たらして手に入れる時代ではないからです。
でも、周りから見ればかなり苦労しているように見えることが、本人にしてみれば、別に苦労じゃないって話は良く聞きますよね?それこそが、本当に欲しい物を求めている時の状態なのですね。
実は汗水たらしてやっているのですが、本人には自覚がない。
夢中だから気が付かない。だから手に入れてうれしくなるんじゃないでしょうか?

職人の技は、良く盗めと言いますが、この場合の盗めと先のお話の盗めとでは、また意味が違ってきます。

一時海外で、ブランド物の時計やバックのコピーが、結構頻繁に堂々と売買されていましたよね。今でもたまにオークション等で絶対そうだろう?みたいな商品が出品されていたりしますけど、外から見て全く同じようにコピーしていますよね。

恐らく素人では見分けがつかないくらい精巧に出来ていますよね。でも中身や材質が本物とは全く違うので、しばらくしたらガタがきて、すぐ壊れるのが落ちでしょう。
職人が築き上げた技は、いくら見た目だけ真似ても盗めないという事です。

逆に言えば盗みたくなるほど、そのブランド品が素晴らしい物だということが言えますね。良い悪いは別にして、コピーされるだけの価値があるということでしょうか。

 

さて物とは違って、人の教えを盗むと言うときは、師が語った言葉を一言一句間違えず変えずに、人に伝えるという事があります。経典などがそうだと思いますが、これは盗んだとは言いませんね。

師の言葉を後世の人に伝え残していく。これはこれで重要な役割がありますが、今回は、師の教えを盗むとは、どいう言う事か?

それは学んだことを自分の中に一旦取り込みます。外へ出します。検証し修正します。また取り込みます。出します。見直します。この繰り返しが盗むという事ではないでしょうか?

軸は変わりませんが、出てくる言葉や行動は、師とはまた違った独自の物になっているはずです。それが人から技を盗むという事ではないでしょうか?

自分自身のオリジナルが加わることが重要だと思います。ですから、コピー商品のように、見た目だけが全く同じものにはならないのです。

見た目も違えば、使い方も違う、でも中身や素材、機能は変わらない。そういう事ではないでしょうか?

様々な教えがこの世の中にはありますが、恐らくは一つの山をどの道を登っていくか?の違いであって、目指す方向は皆同じような気がするのです。

皆がそれぞれの道を尊重し、助け合っていければ、もう少し住みやすい世の中になるような気がしてなりません。

私も今は学びの途中、登山の途中です。
まだまだ山頂は視界に入りませんが、師から学んだことを、人にコピーのように話すのではなく、ちゃんと自分の中に落とし込み理解し、見直しを繰り返しながら、やがては人の役に立てるものとして、また人に教えれるようになれればと思っています。その為の学びが今日も続いていきます。

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